日本のクラフトジンとジントニック
日本でもクラフトジンという言葉がメジャーになってきた今日この頃。
どうしてここまでブームになったのか。
そして日本のクラフトジンの強みと特徴について深堀りしてみたいと思います。
いつから本格的になったのか。
日本では2016年に京都蒸溜所の設立を皮切りに
各地で本格的にクラフトジンが蒸溜されました。
2016年。
ほんとにここ最近ですね。
現在ではたくさんの蒸溜所でたくさんの種類のジンが生まれています。
日本各地のジン蒸溜所と主なブランドとして約30以上の日本各地で生産されています。
日本のクラフトジンの特徴
日本のクラフトジンの特徴は大きく2つあります。それは、
ボタニカル
原酒
ボタニカルについては日本特有のボタニカルが多く用いられるということ。
日本特有といえば、柚子・山椒・桜・シソなどがあげられます。
養命酒酒造に「香の森」は
漢方を感じさせるクロモジが中心となるボタニカルを使用されています。
これらが海外の方にとっては味わったことのない新鮮な香りであり
高い評価につながっている要因の一つです。
確かに桜は日本人も大好きな花の一つですし、
桜を見るために海外からの観光客も多いですね。
私の勤めていたホテルでも年間の通して1番海外のお客様が多いのは桜の時期でした。
稼働率100%の内、90%がツアーを含めた海外のお客様だったこともあります。
2つめは原酒。
ジンの蒸溜は無味無臭のニュートラルスピリッツをボタニカルとともに
再蒸留することで香りづけをします。
しかし、日本には伝統的な蒸留酒がありますね。
それは焼酎、泡盛です。
現在、国産ジンを生産している蒸溜所には、焼酎や泡盛を生産する酒蔵も多く
原酒に焼酎や泡盛をそのまま使用しているジンが生産されています。
つまり海外では無味無臭のものに香りづけをするのに対して日本のクラフトジンは
「香りがついた」蒸留酒に香りづけをしているのです。
これは簡単なことではなく高い蒸留技術が必要です。
製造法とクラフトジン
日本においてクラフトジン市場はまだまだ発展途上です。
なんせ2016年が皮切りですからね。
そのため他の蒸溜酒に比べ製造法の制約は少ないのが日本のジンです。
日本酒を例に挙げてみると、
日本酒は使用できる原料が決められており、必ず米を使うこと。
そして「こす」という工程を必ず入れなければならないことが特徴
酒税法第3条第7号に規定されています
つまり日本酒のように製造法が定められているものは
あまりに逸脱したオリジナリティあふれるものは作れない。
それも日本酒のブランドを守るためにとても大切なことなのですが、
ある程度の制約はあります。
まとめ
日本のクラフトジンはこれからさらなる発展をしていくでしょう。
世界で評価される世界でもオーソドックスなジンが現れることを
心から楽しみにしています。
カクテルをつくるバーテンダーにとっても日本のクラフトジンは
多大なインスピレーションを与え
新しいカクテルも多く考案されています。
今後も国産ジンに目が離せません。