ジントニックの度数はどれくらいなのか。
ジンベースのお酒は度数が高い。
ビールは軽いけどジンをつかうとすごく度数が高くなる。
など、バーテンダー時代初めてバーに来られた方から何度かご質問いただくことがありました。
結論、ジントニックのアルコール度数は約5~8%です。
しかし、バーテンダーや使うグラス、ジンの種類のより変動するので要注意です。
そもそもアルコール度数ってどう計算するの?
アルコール度数の計算方法をご存じでしょうか。
一般社団法人日本バーテンダー協会が主催するバーテンダー呼称技能学科試験にも
出題される問題になりますが、
アルコール分とは15度℃で原容量100分中のエチルアルコールの容量をいいます。
エチルアルコールは一般的にお酒に含まれるアルコールとお考えください。
それでは、6オンス(約180㎖)のグラスで計算してみましょう。
グラス8分目までを適量とします。(180×0.8=約150㎖)
ジントニックの標準的なレシピは
ジン 30㎖ (度数を40度とする)
トニックウォーター 120㎖(アルコール度数は0)
カットライム 1/8個
計算式は
(30×40%+120×0)/150=0.08 8%
分子に内容量、分母が総容量となります。
ジンを使ったジンベースだから度数が高いわけではなく総容量のうち
アルコールが占める割合でアルコール度数を算出しています。
ジンベースのカクテルのアルコール度数は?
ジンベースのカクテルを例にアルコール度数を計算してみましょう。
ジンを使った代表的なカクテルにギムレットがあります。
一般的なレシピは
ジン 45㎖(同じくアルコール度数を40度とします)
ライムジュース 15㎖ (アルコール度数は0)
シェイクしてカクテルグラスで
総容量は60㎖とします。
計算式は
45×40%+15×0/60=0.3 30%
かなりアルコール度数は強くなりますね。
カクテルの場合使用されるジンの銘柄や技法によって様々ですが
どのように算出されているのか把握していると理解が深まりますね。
アルコール飲料の定義
ここで日本におけるアルコール飲料の定義をご説明します。
酒類の定義は国によってことなりますが、わが国日本では、
酒類とはアルコール分1度以上の飲料をいう
そしてその中でも細かく分類分けされており品目ごとに定義が異なります。
例えば、ビール
分類は 発泡性酒類に属します。
その中で ビール・発泡酒・その他の発泡性酒類に品目区分されます。
ビールは麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの
発泡酒は麦芽、ホップ、水、麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類又はカラメルを原料として発酵させたもの(その原料中麦芽の重量がホップ及び水以外の原料の重量の合計の100分の50以上のものであり、かつ、その原料中米以下の物品の重量の合計が麦芽の重量の100分の5を超えないものに限る。)
その他の発泡性酒類はこのどちらにも該当しないもの
上記すべてアルコール度数20%未満であること。
ジンも同様に分類があり、品目分類されます。
これにより酒税、つまり税金を計算されているのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
みなさんが楽しんでいるジントニックやカクテルのアルコール度数の考え方は
理解できたでしょうか。
そして海外から日本に素晴らしいジンが輸入されるときの酒税はどのように
考えられているのか知っていただければ幸いです。